人生に完璧なんてない。

school 独り言
school

中学校の時、担任から「杉本は問題なくて、助かる」と言われた事がある。
クラス中が仲良かったけど学校の規律的には結構荒れていたように思う。
あの程度の荒れ具合ならどこの公立中学も同じかもしれないが。少なくとも真面目だった私には荒れているように見えた。
授業なんてほとんど誰も聞いてない状態で進んでいる日もあったし、教師を完全に舐めている生徒もいた。
特に問題行動を起こさない私に対して、手がかからなくて助かるという意味での発言だったのだろうけど、私に問題が無いように見えていたのは誤解だ。
当時私は、部活のキャプテンでありながらなかなか試合で活躍できず悩んでいた。
顧問にはこっぴどく叱られて、でも頑張りたくて、なんとか自分なりに奮闘していた。
悩んで悩んでついには円形脱毛症になった。

そんな私は問題ないのだろうか。
むしろ、私は問題行動を起こしている人達を羨んでいた。
悩みもなく、毎日楽しそうだなと思っていた。
友達とわいわいして、めんどくさくなったら授業抜け出して、そんな事をしても平気でいられるメンタルが羨ましかった。

でも多分、その人達もその人達なりに将来を危惧していたかもしれないし、何をやっても満たされない虚しさみたいなのがあったかもしれない。
まぁ、今更知る由もないが。

時に人は他人の人生を完璧と思うことがある。
自分に無いものを持っていると、その人には問題が無いかのように錯覚する。
でも見えていないだけで、その人にはその人なりの悩みや苦労や人には言えない秘密があるかもしれない。
いや、きっと有るだろうと思う。
私の人生に問題が無いことが無いように、完璧な人生を送っている人なんてこの世に一つもないのだ。
ただ、苦労を他人に見せないようにしているだけ。

心の傷は近くに有るほど、大きく見える。
まずは自分、そして家族、友達、知り合い、他人。
その事を理解しているだけでも、見知らぬ人に対して優しくなれる気がするんだ。

それでは、また。

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